宝玉のこだわり

〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町3-17-20お電話:048-758-0069 FAX:048-758-2169

人形作りへのこだわり

幼い日、浅い春の日ざしの中でお雛様を取り出し飾るのはうきうきと心弾むひと時でした。愛らしい顔や手の込んだ美しい衣装にうっとりと見惚れたものです。
近年、お子様やお孫様への贈り物としてだけでなく、自分自身のためにお雛様をお求めになる方々が増えております。
今もひとつひとつ手作りされる雛人形。いったいどんなふうに作られているのでしょうか?
わたくしども宝玉ならではのこだわりの雛人形作りをご紹介いたします。

衣装に使うのは西陣織の金襴衣装に使うのは西陣織の金襴。
豪華でいて落ち着きのある色柄を選んで仕立て、本当に身にまとっているようにふっくらと形作るのが肝心なところです。
布を裁つにも2ミリ違えば出来上がりの形も変わってしまう繊細な作業です。
芯胴に桐の木胴を使う芯胴に桐の木胴を使うことにより均一な太さと固さを確保。
着せ付けの作業工程での微妙な曲がり、ゆがみ等のないしっかりとしたお雛様が作れます。
腕をつけた芯胴に、何枚もの襟(えり)を貼ってベースを作ります腕をつけた芯胴に、何枚もの襟(えり)を貼ってベースを作ります。
中心をまっすぐ合わせて、ふんわりと貼るには長い経験が必要。
そのため、この仕事は一流の職人にしか出来ない匠の技なのです。
お雛様の裾(すそ)重ねお雛様の裾(すそ)重ねは、布の型抜きをして周りを縫製しただけの品とは異なり、裾中・袵(おくみ)・裾襟と各部分ごとに裁断し縫製してありますので、本物の着物を着ているようです。
また、裾重ねを厚くすることにより見た目の豪華さとボリューム感がよりいっそう引き立ちます。
お雛様の袖(そで)重ねは袷(あわせ)作りお雛様の袖(そで)重ねは袷(あわせ)作りです。袷とは「裏地をつけた衣服」のことで、一枚一枚を少しずらして各色を見せるおめり仕立て(裏地が見える着付け)となっております。
特にふきの出し方は狭くもなく広くもなく、同寸法になるように注意を払って作成。
ふきを見せることにより、袖を重ねた時に各間にふきが見え、よりあでやかに綺麗になり、袖重ねの豪華さが生まれます。
姫裾の襟前を長く伸ばす姫裾の襟前を長く伸ばすことにより姫の胸元にボリュームが生まれ、本着せと同じような襟元になります。
衣装を着せたあと、振り(腕を曲げてポーズをつけること)をつけます衣装を着せたあと、振り(腕を曲げてポーズをつけること)をつけます。
この作業が最も難しく、これが出来るようになるまで20年以上かかるといわれるほどです。
振りのわずかな角度で人形の姿が決まります。買う方にとってはただひとつだけの宝物なのですから、決して気を抜くことは出来ません。
お殿様の内袖も各色を見せるおめり仕立てお殿様の内袖も各色を見せるおめり仕立てで作ることにより、前から見た時の綺麗さと華やかさが活かされ、蛤合わせの風合いが生まれます。
模様が表裏一体で合わさる面が同じ蛤は一個しか存在しないため、蛤合わせは仲のいい夫婦の象徴ともいわれ、昔は結婚指輪の代わりとしても使われておりました。
頭(かしら)をつけながら全体をチェック頭(かしら)をつけながら全体をチェックし、扇などの道具を持たせれば完成。
十二単位の華麗な姿は、ていねいな手仕事の結晶です。
完成して送り出す時には、一体一体にいとおしさを感じます。雅やかなお雛様の姿には、長年の人形への愛情が込められています。
着付師着付師とは、衣装を作り、着付ける人をいいます。
しかし、着付師の仕事はそれだけではありません。分業で作られた頭、手、小道具などをひとつにし、雛人形として完成させるのが着付師の大きな役割です。
一体の人形の姿は、すべて着付師の腕で決まります。

量販店との違いについて

当社は創業110年の歴史を持つ節句品製造卸メーカーです。
季節になると一時的に売り場を設置する量販店や、1月から5月までの小売専門人形店とは根本的に違います。
当社は、自社にて雛人形・木目込人形を製造している製造卸メーカーです。人形工房は一年中営業しており、お問い合わせに常時対応出来ます。いつでも修理・ご相談をお受け出来るので、アフターサービスも迅速かつ万全です。
お子様の一生もののお人形を安心してお求めいただけます。
そして一般の小売店舗とはひと味違った逸品を心を込めて作っている熟練した職人を岩槻の若手から結集。節句製造卸としての豊富な知識を持つプロが心を込めて、細やかなアドバイスをさせていただきます。

人形選びのポイント

当社では雛人形・木目込人形を自社で製造しておりますので、卸価格と同一の製造直販価格でお客様にご提供出来ます。そしてお道具一つからお客様ご自身でお選びいただくことが出来ますので、気に入ったお人形とお道具で自由な組み合わせが可能です。
例えば、「親王飾りで200,000円のセットを見つけお人形はとても気に入ったのだけれど予算が150,000円しかなく手が出せない」といった場合には、赤い毛せんと金屏風の飾りへお人形を移動させて150,000円の親王飾りにすることで対応いたします。